夏の間、ほとんど畑を訪れなかった。
知らない間に、畑は藪(やぶ)になっていた。
2メートルの雑草(セイタカアワダチソウ、ヨモギ、牧草など)がびっしりと一帯を埋め尽くし、足を踏み入れることもできない。
「なんでも受け入れよう」と決めていたものの・・・やはりショックだった。
炎天下、2〜3時間かけて畑のすべてを刈った。
老いたセイタカアワダチソウは、木のように堅かった。
けたたましいエンジン音。舞うホコリと虫。
草払機をひたすら左右にスイングしながら、折り重なる草を見つめた。
畑の真ん中(6m×10m)は、刈りっぱなしのまま残すことにした。
それ以外のところは、草を土手に集め、トラクターで耕した。
春先と同じ何もない状態になった。
終わる頃には陽が暮れていた。
汗をびっしょりかいて、とても疲れたが、夕暮れの冷却がすがすがしかった。
「もう少し形にしないといけないな・・・」
ちょうど僕には頼もしい仲間ができたところだった。
・・・