2010年05月25日

フマール農園 40. Over the Rubicon

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5月。
岩清水のせせらぎを聞きながら、我々はゆっくりと木漏れ日の中を進んでいった。
鳥たちのさえずりに、隊列は否が応にもゆるむ。
森の入り口に差し掛かったところで、フマールは後の隊を振り返った。

「行こう!神々の待つところへ。匙は投げられた!」

いつもの決めゼリフも、このごろは空しく響くようになった。
開拓は終わり、もっぱら観察ばかりの日々がつづく。
黒々と肥えているように見える森の土だが、クローバーの成長はすこぶる悪い。
なぜかとても乾燥しているようだ。
畑とはまったく様子が異なる。

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初夏の“ほったらかし畑”は、「もう止めてくれ!」というほど瑞々しく伸びる。

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そして、この国の卯月はかくも美しい。

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posted by from_grassroots at 23:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする