2012年05月31日

フマール農園 61. ラガーヴーリン

ラガーヴーリン.jpg
5月。
アスパラとイチゴの苗を植えていると、スナコおばさんが来て、いくつかの苗をくれた。
かぼちゃ、マクワウリ、そうめん南京。
草ボウボウの畑を見ても、スナコおばさんは意外にも腐すようなことは言わなかった。
苗を植える場所について、「ほら、そこみたいに草を敷いたようになっとるところがええけぇ、冬に刈って作っとくんよ」と教えてくれた。

マルックから電話があり、「いいウィスキーを手に入れたから来いよ」と呼ばれた。
まだ栓を開けていないウィスキーの瓶があった。
「オレは家に5000円を超えるウィスキーは買わないんだけどな」
グラスの香りを嗅ぎながら、マルックの説明を聞いていた。
スコットランドの外れの島にある、もう潰れた蒸留所のものらしい。
「かなり癖があるだろ?潮の香りが強いんだ。個性的だが旨いぞ」
言われたとおり、赤チンみたいな匂いが鼻を突く。
一口転がしてみる。
味は意外にもまろやかな、甘みとコクのある旨いシングルモルトだ。
深い所で強く豊かな風味が広がる。
女性に例えるとすれば、椎名林檎のようなイメージ。

春の夜風を浴びながら自転車を漕いだ。
こんな心地よいほろ酔い、久しぶりじゃわ〜
昼間なら通報されかねない満面のニヤニヤで、歌人との邂逅(かいこう)にひたる。
ウィスキーは夜に。
・・・
posted by from_grassroots at 23:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする