2011年12月31日

マルックの喫茶店 5. マルックと秘密の部屋「目にいい」

ふいに声が聞こえた。

「おねえちゃん、おいしいね」
「ほんとね、とってもおいしい」

目をやると、姉妹と思われる女の子たちが、はしゃぎながら楽しそうに青い実を口へと運んでいた。

「ブルーベリーを食べると目がよくなるから、しっかり食べて、物事を見通す目を養うんだよ」
近くにいた父親らしき男性が笑いながら、二人に優しく声をかけた。

僕はそんな光景をとても好ましく、幸せな気持ちで眺めていた。
おっといけない、収穫の手伝いをしなくちゃ。
我に返った僕は再び手を動かし始めた。

フマールはというと・・・
「うめぇー」
カゴへ入れるよりも口へ運ぶ方が断然多い。
・・・


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2012年01月31日

フマール農園 57. 2Q1Q

1月。
ブルーベリーの話の間にちょっと。

情熱的な七夕の逢瀬から魅惑の乳房のような世界をおよぐ。
僕はボウフラの心のまま月1ペースで畑をふらついた。

心は上の空でも、感じることは、感じていた。

・・・このままではダメだ、と思った。

3年間タネをばら蒔き、ちょこちょこ苗を植えた結論だった。
確かにまったくゼロではない。
しかしとてもOKは下せなかった。
年々良くなる様子もなかった。このやり方では。

先人の経験を得たいと思った。
・・・
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2012年02月29日

フマール農園 58. 妙か奇跡か

2月。
川口さんと木村さんの本を読んでみた。
簡単にいうと「肥料をやるけど耕さない」と「肥料なしで耕す」ということだった。
どちらでもよいのだが、とにかくその前にあの夏の雑草をどうにかしないといけないと思った。
そしてまた畝を作り直すことにした。草を刈りやすくするために。

くたびれた帰りの車で、元気なマルックは「尾道浪漫珈琲を飲みに行こう」と誘ってくれた。
そして「夜はオレの家に牡蠣を食べに来いよ」と。
しかし、あまりに疲れていたので、僕は帰ってシャワーを浴びると泥のように眠った。

その夜、マルックは激しい腹痛と微熱にうなされていた。牡蠣が当たったという。
行かんでよかった・・・

ノロウイルスということで、マルックは仕事を休んで自宅待機。
昨日亡くなった鹿児島の祖父の葬儀にも行けないという・・・
益山牡蠣蔵、35歳。心優しき、わが友。
(牡蠣蔵は舞台役者だったマルックの芸名。学生時代の話)
・・・
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2012年03月31日

フマール農園 59. 瀬戸際

C20110307畑.JPG
3月。
1mの畝に1mの通路、なかなか平城京のように美しく仕上がった。
そして、また振り出しに戻った。シーシュポスの神話を思い出す。

今さらながらコンセプトがはっきりしてきた。

「最小のコストで最低限の野菜を作る」

月イチ2時間くらいの軽作業で、身近なものを使い、餌以上のものを作りたい。
もう、耕すとか耕さないとか、肥料をやるやらないとか、どうでもよくなってきた。

ひと言で言えば、瀬戸際に来ている。
・・・
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2012年04月30日

フマール農園 60. 蓬(よも)ぐ

C20110425畑.JPG
4月。
お百姓のスナコおばさんに教えてもらった。

この辺りはゴールデンウィーク前が蓬(よもぎ)の収穫時期らしい。
スナコおばさんは土を掴(つか)むことなく葉先だけを摘んで、マジシャンのトランプカードのように左手にきれいに収めていった。
ちなみに僕の左手は使用済みのクラッカーのようなものを握っていた。
これを重曹で湯がいて灰汁(アク)をとってから、刻んで小分けにし、冷凍する。
こうしておくと一年中いろいろ使えるそうだ。

他にも土手に生えた蕨(ワラビ)を収穫した。
僕には不毛にしか見えなかった春の山河は、じつは山菜取り放題の「収穫の春」だった。
・・・
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2012年05月31日

フマール農園 61. ラガーヴーリン

ラガーヴーリン.jpg
5月。
アスパラとイチゴの苗を植えていると、スナコおばさんが来て、いくつかの苗をくれた。
かぼちゃ、マクワウリ、そうめん南京。
草ボウボウの畑を見ても、スナコおばさんは意外にも腐すようなことは言わなかった。
苗を植える場所について、「ほら、そこみたいに草を敷いたようになっとるところがええけぇ、冬に刈って作っとくんよ」と教えてくれた。

マルックから電話があり、「いいウィスキーを手に入れたから来いよ」と呼ばれた。
まだ栓を開けていないウィスキーの瓶があった。
「オレは家に5000円を超えるウィスキーは買わないんだけどな」
グラスの香りを嗅ぎながら、マルックの説明を聞いていた。
スコットランドの外れの島にある、もう潰れた蒸留所のものらしい。
「かなり癖があるだろ?潮の香りが強いんだ。個性的だが旨いぞ」
言われたとおり、赤チンみたいな匂いが鼻を突く。
一口転がしてみる。
味は意外にもまろやかな、甘みとコクのある旨いシングルモルトだ。
深い所で強く豊かな風味が広がる。
女性に例えるとすれば、椎名林檎のようなイメージ。

春の夜風を浴びながら自転車を漕いだ。
こんな心地よいほろ酔い、久しぶりじゃわ〜
昼間なら通報されかねない満面のニヤニヤで、歌人との邂逅(かいこう)にひたる。
ウィスキーは夜に。
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2012年06月30日

フマール農園 62. 静観するのみ

C20110523干草1.JPG
6月。
梅雨のこの頃は、雨のタイミングによって、なかなか畑に行けないことが多い。
月の初めに草を少し刈ったものの、それ以降はまったく行かなかった。
ちょっと別に挑戦していることがあり、期限付きのそちらを優先させたからでもある。
なにより畝を作った直後ということが、モチベーションを下げていた。
いや、モチベーションが下がっている訳ではないな。
手の付けられない状態になるだろう1年目に、浪費をしたくなかった。

畑の隅には、肥料にするために積んでおいた草が茶色くなっている。
冬に刈った草をビニールシートの上に乗せただけ。
初めは山盛りだったのが、だんだん萎(しぼ)んでこんなになった。
・・・
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2012年07月31日

フマール農園 63. わしゃ、畝作りか!

今月はマルックと一緒にブルーベリー狩りへ出かけた。
詳しくは『マルックの喫茶店』にて。(なかなか続きを書きやがらんけど)

それはそうと、例によってこの夏も草ボウボウになった。
ならば、畝と通路の幅を1メートルに広げて作り直した成果はどうだったのか?

答えは、不十分。

初夏になって雑草が両側からわっと生えてくると、狭まって通れなくなった。
小まめに刈ればよいのだが、それでは「月イチ2時間」のコンセプトに外れてしまう。

追い詰められた僕たちは「畝幅2メートル」を決行することにした。
このアイデアは、去年マルックが冗談半分に言っていた。
「城を囲うお堀のように・・・もっと広く!」
おちょくっているとしか思えず、腹が立ったが、今それを採用しようとしている。

オレは馬鹿なのだろうか?それとも、阿呆なのだろうか?
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2012年08月31日

フマール農園 64. 黎明を抱きしめた

朝5時に目が覚めたので、畑に行くことにした。
道路も空いていて、本当に「早起きは3文の得」なんだな。
薄明り中を向かっていると、やけに空が曇っていることに気づいた。
さらに進むと、それは雲ではなく、霧だった。

途中の盆地にときどき雲海が出ることは、子供の頃から知っていた。
峠から見下ろす雲海に包まれた平野は神秘的だった。
僕はシャッターを切りながら車を走らせた。
トリシアに久々に綺麗な写真が送れると思ったからだ。
平野よりも少し上った場所の方がより霧が濃く、それをさらに上ると霧を抜けた。
残念ながらスポットが見つからず、よい写真は撮れなかった。

僕の畑はもう一段上の盆地にあった。
ひょっとすると・・・と思い、先を急いだ。

ここも霧に包まれていた。
神社の辺りは、ひんやりとした朝靄(あさもや)と光のヴェールに覆われていた。
田んぼの稲穂がビロードに波打っていた。
G20110829黎明.jpg

朝露に濡れた草を刈るのはまったく馬鹿なことだったが、それでもとてもよい朝だった。
犬を散歩しているノリおじさんの奥さんに出会った。
母親を亡くしたばかりの彼女に、僕は挨拶をしたが、お悔やみの言葉を出すことができなかった。
少しトリシアに似ていることを感じて、ニュートラルな思考が頭をめぐった。
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2012年09月30日

マルックの喫茶店 6. マルックと秘密の部屋「ビックママ登場」

(ブルーベリー園の話のつづき)

「そろそろお昼よー!」
遠くでおばちゃんの声がした。

もうそんな時間か・・・でもまだぜんぜん籠は青い実で埋まらないよ。
沈んだ気持ちで籠を見ていた僕の背後から、知らない大声が響いた。

「なぁに気にしない、まずはご飯よ、フフッ」

パワーを持ったその声に圧倒され、思わず声の主を見た。

こ、この人は・・・大トトロ、いや、ビックママだ・・・
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2012年10月31日

フマール農園 65. 世渡りできますよ

10月。
今日もせっせと畝作りに励んだ。
「これが最後だ。二度と作り直さんぞ」と心に決めると、旅立ちの準備をしている気分になった。

ホームセンターで売り出されていた苺の苗を、ほったらかし畑の輪郭に植えた。
苺というのは意外にもたいへん丈夫で育てやすい。
雪にも夏の暑さにも負けず、「でくの坊」と呼ばれても平気で、数年に渡って赤い歓喜の実をつける。
連作障害があるみたいだが、多年草なのにどういうことか?

野良仕事のあと、恩師からもらった辛口(トロッケン)の白ワインで乾杯。
TV番組に「クニ子おばば」という日本でただ一人焼畑をやっているお婆さんが映っていた。
森を焼いて、1年目にソバ、2年目に豆、3年目に忘れた・・・と4年間だけ作物をつくり、あとの26年間は放っておく。そして、森がピークを超えて老化しはじめる30年目に、ふたたび山を焼く。
切り株からキノコが生えてくると、バクテリアによる分解が終わって森の再生が始まったサインだという。

クニ子おばばが舌をペロペロ出しながら草を刈るのを見て、マルックは獣みたいだと大笑いした。
おばばは「この森と種と塩さえあれば世渡りできますよ」と言った。
おばばの世渡りとは人間社会のことではなく、生態系のことだった。

おばばが大木の下に静かに座っている映像が流れた。
亡きご主人と共に憩う姿が偲ばれて、悠(はる)かな思いになった。
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2012年11月30日

フマール農園 66. ハルとアザラシ

11月。
秋なのにハルが来た。

朝なかなか起きることができず、昼前まで布団の中でもじもじしていた。
あうんの呼吸で、マルックも約束の時間をゆったりと超えて、家に迎えに来てくれた。
ハルを乗せて。
P20120705ハル.JPG
「カンナにもらったんだ」とマルックは答えた。
カンナは、お酒様の友達で、足の長い色白の女の人。
いたずら好きのお酒様は、西郷どんに西洋のミニチュアダックスをあずけた。

C20111115.2mの畝.JPG
とうとう畝は完成した。
畝も通路も2メートル。(なんと贅沢な使い方だろう)
ほったらかし畑を囲うように4本作った。
それぞれ違う肥料を入れて実験してみるつもり。

C20111115アザラシ.JPG
畑の隅には2頭のアザラシが打ち上げられていた。
ブルーシートの上で1年間寝かせた刈草は、黒土になり、それをロール。
もちろんこれも実験用。

C20111115柿の生り年.JPG
今年は柿の生り年だった。
給料前のマルックは、妹たちに持っていくために、柿の実を必死になって摘んでいる。
予防接種がまだのハルは、車の中でキャンキャン鳴いている。
役者はそろった。
俺たちのヒロイン、犬か・・・
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2012年12月31日

フマール農園 67. 年の暮れ

12月。
畝も出来上がり、とりあえずやることのない年の暮れ。
去年の日記を見ても、クリスマスがどうの、酒を飲んでどうのと、まったく参考になる記録がない。写真もない。

嗚呼、はや五年・・・
かっこ良く決めるはずだった、年の暮れ。
もはや恥も外聞もなく、年の暮れ。
ぼちぼちやる他なかんべぇ。

どうぞ皆さま良いお年を。
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2013年01月31日

フマール農園 68. 2Q11

1月。
斑雪(まだらゆき)の残る小さな畑。

一年を振り返る。
といっても、年がら年中畝を作っていただけなのです。
春に1m幅×8だったのが、冬には2m幅×4に。

さあ、今年はこの4つの畝で実験をはじめよう。

@有機肥料(近所の酪農家から買った牛糞と鶏糞)
A化学肥料(普通に市販されているもの)
B万田酵素(1リットル1本5,775円。1000倍に薄めます)
C野草堆肥(刈草を1年間ブルーシートの上に置いたもの)

以上の4パターンで簡単な野菜を作ってみる。
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2013年02月28日

フマール農園 69. 冬の間に下拵(したごしら)え

2月。
晩冬にしては暖かい(と言っても十分に寒い)一日だった。
種を蒔くにはまだ早い。
だから冬の間に4種の畝の下ごしらえをしよう。
有機、化学、野草の3種の肥料はすでに投入済みだが、薄めて使う万田酵素は毎回撒いて効果を見る。

昼から降水確率が上がっていたので、朝のうちに出発すると、いきなり雨が降りだした。
僕たちはコンビニに寄ってしばらく思案したのち、やっぱり行くことにした。

畑に着くと、雨が止んだ。
万田酵素を10L撒いた。
終えると、ふたたび雨が降りだした。

それから果樹園へ移動した。
実を付けるようになるまで、まだ数年かかりそうだ。
美しい果樹園にレイアウトしておこう。
そんなことを考えていると雨が止んだ。
構想を練りながらぐるっと見て回り、車に戻ると、ふたたび雨が降ってきた。
・・・
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2013年03月12日

フマール農園 70. 『はじめての自然農で野菜づくり』監修 川口由一

C20130312本.JPG
これだ!
僕がやりたかったこと、書きたかったものが、すべてここにある。
これまで読んだ農業の本の中で、断トツで一番いい。
なんというか、すごくいい。
写真がいっぱいじゃし、余計なことがないし、きれいじゃし。
5年間失敗し続けてきたからこそ胸にしみるヒントの数々。
それをさらりと書いてある。
この一冊でいいんじゃないかな。
今日からこれを見て、がんばります。
・・・
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2013年04月30日

フマール農園 71. 実験開始!

3月そして4月。
G20120406.京橋川の桜.jpg
京橋川の桜がきれいです。
G20120326.焼き畑.jpg
勝手にほったらかし畑を焼かれるというトラブルも気にならない春なのです。
草ぼうぼうの畑を見て、良かれと思ってフマールパパが焼き畑を実行。
一応の釘は刺したものの、内心はまったく許して、まぁ人生すべて塞翁が馬です。

さて、何を植えようか。
こんな気分なので、ジャガイモを。超安牌です。
4つの肥料で出来具合を比べます。
G20120408.ポット苗1.jpg
さらに、ポットでセロリの苗を作ってみることに。自宅の窓際にて。
これまでの観察から、ほったらかし畑における苗の成功率が際立っていたから。
・・・
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2013年05月31日

フマール農園 72. ポット苗

G20120517ポット苗.jpg G20120524.苺.jpg
5月。
春はとても重要な季節だ。
3月には芋を、4月には種を、5月には苗を植える。
これまでの観察の結果、ほったらかし畑での苗の成功率が非常に高いことが分かった。
苗を自作してみようと思い、簡単なポット苗セット(計1,000円くらい)を自宅の出窓に置いた。
4月、ポットに土とセロリの種を入れ、5日置きに水をやった。水が多すぎたのか白いカビが・・・
5月、すべてのポットから小さな芽が吹いて、月末には5センチくらいに伸びた。そろそろ移植しないといけない。しかしながら、こんなに弱々しくてあの大自然で生きてゆけるのだろうか。
・・・
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2013年06月30日

フマール農園 73. ジントニック大学

C20120607畑.jpg C20120607苺1.jpg C20120607苺4.jpg
6月。
苺の旬は梅雨の真っ只中だ。
上旬の良いタイミングには傷みのないピチピチの果実が連なっている。
万田酵素をやったおかげか今年は生りがよい。
セロリのポット苗も植えて帰った。

C20120611セロリ壊滅3.jpg
数日後ふたたび訪れると、セロリは全滅していた。
ひ弱な苗は、雑草ではなく、乾燥に耐えられなかったようだ。
苗作りにもコツがあるのか・・・内心とても落ち込んだ。

道の駅でおまかせ定食を食べていると大山さんがアイス珈琲を差し入れてくれた。
帰ろうとしたとき、トイレの入り口にあるツバメの巣からヒナが一羽、地面に落ちていた。
戻してやろうにも少し高すぎる。
僕が這い上がって戻そうとすると、マルックはそれを止めた。

果樹園に戻って草を刈っていると、マルックはやっぱりツバメを助けようと言い出した。
だったらなぜ止めたんだという話になったが、帰りに寄ることにした。
作業中の顔面虫がすごかった。

道の駅に行くと、大山さんが入り口に立って、ツバメの巣を見上げていた。
どうやら戻してくれたようだ。よく落ちるんだと言った。
一安心して、マルックの家でジントニックを飲もうという話になった。

マルックはライム、レモン、各種トニックウォーターとジンを買ってきてくれた。
いろいろな組み合わせで飲み比べてみる。
ジントニック、その爽快感は、最も爽やかな炭酸飲料である三ツ屋サイダーやキリンレモンをはるかに凌ぐ。
どこまでも抵抗がなく、慣性に従って宇宙空間を流れるようだ。

ジンは冷凍したタンカレー10
トニックウォーターはシュウェップス
ライムは1/6カット
ステアは軽く
以上。
・・・
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2013年07月31日

フマール農園 74. 茶番は終わりだ

7月。
C20120710ジャガイモの葉2.jpg
梅雨が明け、僕たちはジャガイモを掘った。
本来は梅雨前に穫るものらしいが、やんごとなき事情により延び延びになった。
そして畑は恐ろしい状態に。
C20120710こんなんで芋が掘れるか.jpg
雑草にまみれて、もはやどこに茎があるのかすら分からない。
まず草を刈ってから、鍬で掘り起こすと、小さなジャガイモがころころと出てきた。
植えた種芋と同じくらいの量じゃね?
来年は植え付け時期をもっと早めて、梅雨前に茎を見ながら収穫しようと話し合った。

今年一番の暑さで、水分補給も兼ねて近くのカフェへ。
木陰で食事をしていると、本当に気持ちのいい、初夏のお昼だった。
風が吹き抜け、5月のまばゆさとは違った力量感のある明るさが迫ってきた。
夏が来たのだ。
音楽の話から村下孝蔵それからマルックと踊り子の恋など、いろいろと会話がはずんだ。
カフェには若い親子連れが多く来ていて、幸せな時間を過ごしていた。
食後もふたたび作業を続け、なんとか4つの畝のすべてを掘り終えた。
C20120710牛肥.草.万田.科学1.jpg
収穫の結果は、意外にも草堆肥の畝が一番多かった。
他の倍の収量で、しかもきれいだった。理由は分らない。
写真は左から有機、草、万田酵素、科学。

そして僕は思った。
もう茶番は止めようと。
やりたいのは初めから「草堆肥」だけで、そしてそれはできるのだから。
・・・
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